sinner cafe | シナー カフェ

CROSS X LINE | 日時:2007/07/31 08:48

平行にのびる二本の線は、同じ方を向いて真っ直ぐ進んでいく。
―――交わることなく、永遠に。

 

brawny1.jpg

 


カランカラン
 

 
「いらっしゃ―――」
 

「こんにちはー!いつもので!」
 

ジノ君が顔を上げて「あ」と気付く。
 

「相変わらず元気っすねえ、楠木さん。―――で、いつものって何すかね?」
 

「そりゃあ楠木サンのいつものって言えばジノ君、わかんないの?ほら、アレよ、アレ。……えーっと、どっちにしよう。」
 

「迷ってんじゃないですか!」
 

私は思わずにやにや笑う。

普段「カンケーないっすね」が口癖のジノ君をいぢるのは、私のささやかな楽しみだ。

いや、別にSってわけではないんだけど。

ジノ君との会話は楽しいという話。
 

さて、やつを待ちますか。
 

腕時計を見るとまだ時間があるのでカウンターの席に座り、

「お先に」と心の中で呟いてドリンクメニューを開いてみる。
 

(……。とりあえず、生かな)
 

パタンとろくに見ていないメニューを閉じ、注文しようと顔を上げると、あらステキ。

黄金色の飲み物が隣に…って店長がグラスになみなみと注がれた生ビールを持って立っている。
 

「さすが!」
 

「いやあ、やっぱり楠木さんったらコレでしょ?。」
 

「ですよねー。それに比べてジノ君はー。」と私。
 
 
「ジノ君はー」と後に続く店長。
 

ジノ君は心外そうに「なんすか!何なんすか!そういうの流行っているの?!」と喚く。
 

そんなジノ君の姿をサカナに、お楽しみの生ビールをば。
 

「いっただっきまぁす!」

 
ぐびぐびーっと勢い良くグラスを空けて、「おいっしー!」と言ったら
 

ヒロヤがジノ君にボソリと、
 

「楠木さん、黙っていたら綺麗なんですけどね…」
 

いや、聞こえているよ、ヒロヤ。

つっこもうかと思ったけれど、駄目だ。あの子は天然だから。

心優しい私は聞こえないフリをして店長と話をする。

今日お店に来た面白おかしい人の話なんかを・・・

コメントを表示する前にこのシナーキッズの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。そのときはしばらく待ってください。
名前:
メールアドレス:
コメント:
投稿: