sinner | シナー

今、外は吹雪いています。
僕は、暖かい店から、
シナーの入り口越しに外を見ています。
そうすると、なぜか、文学的思考というか、
アンニュイな感じというか、
しっとり落ち着いた気分になってしまう訳です。

だから今日は、
シナーの入り口の事を、文学のドア(文ドア)と呼びます。

文ドアから外を見てると、色々な人がいます。
大抵は吹雪いているので、足早に、そしてうつむき加減で歩く人です。
たまに、傘をさしている人や、自転車で激走している人もいます。
一様に言えるのは、目的地に向かって耐えてるという感じです。

そんな事を感じながら、
ぼんやりと文ドアからの雪景色を見ていると、
一人の男がバス停の前に止まりました。
彼は、バス停の前で仁王立ちです。
横殴りの雪の中
彼は、傘を開かずに
スポーツ新聞を開きました。
おそらく彼の心は芝の上を走っていたんでしょう。
僕は、今まで文ドアの前を過ぎていった人とは
目的地が違う人なんだろうなと思いました。
徒然

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投稿者:nozaki 日時:2006/12/10 12:09
73さんからのコメント

ちらちらと雪が舞っていた。
この天気で店の客足も途絶えてしまった。
男はここぞとばかりに手を休め、店の入り口から外を茫と見遣る。
ちらちらというより吹雪かもしれぬ。
暖かな室内から見れば、外は異世界であった。
しんしんと降り止まぬ雪を見ていれば、時の流れが止まったかのような錯覚を覚えるのだが、往来を過ぎていく人を見れば、どうやら時は動いているらしかった。
店長に声を掛けられ振り向いて返事をするも、男は再び外を見る。
特に興味があったわけではない。何となくである。
大抵の人は雪を避けるように、うつむき加減で足早に去っていく。
しかし偶に、自転車で爆走する者もいれば、優雅に傘を差す者もいた。
幾ばかり往来を眺めていただろうか。
店前にはバス停があるのだが、そこに一人の男が仁王立ちで止まったのだ。
そして徐にスポーツ新聞を広げ…一心不乱に読んでいる、ように見えた。
なかなかの食わせ者だ。
などと、傍観者は思う。
過ぎ行く人々は、一様に雪を耐え目的地に向かっているが、どうやらバス停前の男は違うらしい。
ハハァ、と傍観者は頷く。
きっと、バス停前の男の心は芝の上を走っているのだろう。
最もそうに結論付けて、某店の料理長はニヤリと笑い、踵を返した。

男が店の厨房に戻ったのは「結論が出たから」ではなく、「入り口付近が寒かったから」、ということは知る人ぞ知る話である…
---
文学チックに攻めてみました。
本当、室内から雪を見ていると文学的思考になるなぁと思いまして。
悪ふざけです。

何故かわゆいペンギンが?と思ったら、
仁王立ちだったからですね。解決。

日時:2006/12/10 18:52
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